青春グリッター

文字サイズ:

だけど、腕を引っ張られて顔を近づけられたら言わなきゃいけなくなっちゃう。


「……女の子に差し入れ貰ってたって……」

「あ、……まあ」

「……仕方ないの知ってる。やめてとは言いづらいもんね。だから我慢するし……」


モテる人の彼女になった宿命だから、これくらいのことで弱音を吐いてたら負けちゃう気がしてた。

だから我慢しようって思って、見ないようにしてた。

でも本当は嫌。


「……なぁ、ここ冷やしたほうがいいかも」

「……ん」


……話し逸らされちゃった。


足首に冷やしたタオルを当てられるのかな、と思っていた。

だけどヒロトはタオルを取りに行こうとせず、足首に唇を近づけて舌を這わせた。


「ふぁっ?!ちょ、え、何してるの?!」

「ふはっ、愛情たっぷりの手当てだよ」

「え、え?ひゃッ」


靴下を脱がされて舌が爪先まで辿った瞬間、思わず口元を押さえた。

さっきまで運動していたから絶対汚くて、恥ずかしい。


「だ、だめ、そんなとこっ」

「ふふ、だめ?」

「あっ!」


親指が生温かい感触に包まれた。

ヒロトの口の中は温かくて柔らかかった。

気持ちがよくて思わずため息が出てしまう。


「こんなのっ、手当てと違うよぉ……」

「ん、手当て手当て」

「はぁっ、もう、……ばかッ」


頭を押して抵抗しようとしたら汗で湿った髪の毛が指に絡んだ。

ああ、さっきまでバスケしてたあの人が、今私にこんなことをしてるんだ、って再確認する。


「痛いのマシになってきただろ?」

「……んっ」


青痣になったところは柔らかな刺激で舌を通す。

唾液が絡まって舌が過ぎ去った後も生温かいままだった。

こんなの手当てとは言えないけど、でも確かに癒えてた。


「こ、腰も……」

「ん?」

「腰も痛いの……、手当て、して?」

「……ふはっ」

「笑わないでよぉ!」

「ごめんごめん、腰ね?」


保健室のベッドに押し倒された。

腰をいたわるようにゆっくりと静かに。

そんな優しい動作に胸が高鳴る。

ジャージを捲くられて腰に痣が出来ていないか確認された。


「痣は出来てないけど、ここ触ると痛い?」

「……っ、痛い」

「じゃ、手当てだね」

「ふぁ……ッ」


痛みを和らげてくれるぬくもりが腰に広がった。

ざらついた舌の腹で丁寧に舐め上げられていく。


「ぁっ、あっ……」

「手当てでそんな声だしちゃだめだろ~?」

「あんっ、だって……」


ヒロトの舌が気持ちよくて感じちゃうんだもん。